「オンカロ」の意味するもの~10万年後をどう考えますか?
『100,000年後の安全』監督が語る、"メンタル・メルトダウン"の日本

伝農浩子[ライター]

映画監督、コンセプチュアル・アーティスト。1971年生まれ。ストリンドベリの「ダマスカスへ」をベースに、都市と景観を上空から撮影した映像作品「ToDamascus」(2005)のほか、何本かのドキュメンタリー作品を監督。また、コペンハーゲンのタウンホール広場の地下にある、面積900平方メートルのサウンド・ディフージョン・システムを備えたギャラリー「Sound/Gallery」の創始者及び、芸術監督を務める(1996-2001)。ニューミュージック&サウンドアート・フェスティバルSPOR 2007のデザインやデンマークのオーデンセの音楽図書館のコンセプトを考案。また、ゲストスピーカーとして、デンマーク王立芸術学校、デンマーク映画学校、デンマークデザイン学校で講演している
『100,000年後の安全』という映画がある。フィンランドに建設された、高レベル放射性廃棄物の最終処理場を追ったドキュメンタリーだ。通称「オンカロ(ONKALO-「隠された場所」の意味)。廃棄物が"安全になる"まで、10万年、それを"隠し続ける"ための施設だという。世界各地で公開。日本でも何度も公開されており、国会議員に向けた上映会も開かれた。2009年にこの映画をつくったマイケル・マドセン監督にインタビューした。
不謹慎だが、高レベル放射性廃棄物の埋蔵施設ということを考えなければ、映画『100,000年後の安全』は、どのシーンをとってもポストカードにしたくなるような"きれいな"映像だ。
繰り返されるインタビュー。浮遊するように不安定なカメラワーク。ゆったりと淡々と画面が流れ、それ故に空恐ろしさが残る。決して主義主張は展開していない、何も結論を語っていない監督の心情が、観る者に刻み込まれる。きっと、放射線もそうして無意識の人体に忍び込むのだろう。
2年前に完成し、様々な方面で話題となったこの作品が、東日本大震災を受けて、更に注目を集めることとなった。
日本、いや日本だけでなく未来の人類の存続に関する重大事案を福島原発事故でも懲りない日本のおばか政治家に判断させていいものか!このオンカロの建設費用はいったいいくらかかってるのだろうとネット上でいくら調べても出てこない、おそらくは公表できないほどの多額の金額が投入されたとわれる、海外ネットワーク(NHK)でも「フィンランドで世界初の核燃料最終処分場」と紹介されてたが金額に関しては一切触れていない!
核燃料廃棄部物の放射能の影響が薄れるまで10万年と言われている、果たして人類は10万年後に存在しているだろうか?そしていまひとつの問題点はこの地下420メートルの施設の存在を後世に伝えるべきか否か、もしテロリストに悪用されたら、、と言う問題点もある。人口6千人の町ユーラヨキの市長はこの施設の受け入れに何故同意したかの問いに、、、、、、
結局のところ多額の経済的援助が町に得られるということだが果たしてそれが正しい選択か否か?
果たして膨大な金をかけ時間をかけて、そこまでして人類に危険を及ぼす原発に電力の供給を頼る必要なんてあるのだろうか?
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